昨日金曜日の夕方、私のグループの20代半ばの男性社員が私のところへ来て、「来週で終わりなんですよね。送別会をしたいのですが」と声をかけてくれた。
正直、その言葉はとてもうれしかった。自分のことをそんなふうに思ってくれていたのかと感じたからだ。ただ、その気持ちはありがたく受け取りながらも、「気持ちだけで十分です。送別会は結構ですよ」と丁重にお断りした。
私はこの職場に、それなりに力を尽くしてきたという自負がある。一方で、職場が忙しい時期に退職することについては、わずかながら負い目のような気持ちもある。そのため、大げさに送り出してもらうことには少し抵抗があった。
そして何より驚いたのは、その送別会を提案してくれた男性社員の様子だった。彼は普段はクールで仕事もよくできる。感情をあまり表に出さず、どこか機械のように淡々としていて、何を考えているのかつかみにくい印象を私は持っていた。
ところが、送別会の話をしてくれている最中、彼は涙を流していた。その姿を見た瞬間、私は本当に驚いた。
10代の頃からアルバイト、派遣社員、そして正社員と、さまざまな雇用形態で働き、多くの人と出会ってきた。それなりに人を見る目も養われてきたつもりだったが、この出来事で改めて思った。
人は見かけだけではわからない。普段は表に出さなくても、それぞれの胸の中にはさまざまな思いがあるのだろう。
退職まであとわずか。最後の最後に、人の温かさと、自分の未熟さを同時に教えてもらったような一日だった。

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